東進ハイスクールと東進衛星予備校はどう違う?塾選びで失敗しないための完全ガイド

Last Updated on 2026年8月18日 by ゆるっと先生

東進ハイスクールと東進衛星予備校、どちらを選ぶ?

「東進」という名前は聞いたことがあっても、「東進ハイスクール」と「東進衛星予備校」の違いまで知っている高校生は意外と少ないものです。

同じ映像授業を使っているのに、なぜ名前が違うのか。授業の質や費用、サポート体制はどう違うのか。この記事では、塾選びで迷っている高校生に向けて、ふたつの違いをわかりやすく整理しました。じっくり読んで、自分に合った選択肢を見つけてください。


東進ハイスクールとは

東進ハイスクールは、株式会社ナガセが直営で運営する予備校です。全国の主要都市を中心に校舎が展開されており、講師の質・設備・サポートが統一基準で管理されています。映像授業を中心に据えながらも、担任制のチューターによる個別指導が充実しているのが特徴です。

直営校ならではの統一されたサービス

東進ハイスクールの最大の強みは、どの校舎に通っても同じ水準のサービスが受けられる点です。

担任チューターは全員がナガセの社員または研修を受けたスタッフで、生徒の学習進捗を定期的に確認します。週に一度の「担任指導」では、受講ペースの確認・模試の結果分析・志望校の再検討など、受験計画全体をサポートします。

また、東進模試(早慶上理・難関国公立模試など)や共通テスト本番レベル模試を毎月実施しており、年間を通じて自分の実力を客観的に把握できる仕組みが整っています。模試の結果データは蓄積され、学習計画のアップデートにも活用されます。

さらに、東京大学・京都大学・一橋大学・東京工業大学などの最難関大学を志望する生徒向けに「東大特進コース」が設けられており、全国から優秀な生徒が集まります。こうした特化型コースは直営の東進ハイスクールならではです。

映像授業の講師陣

東進ハイスクールの映像授業は、各科目のトップ講師によるプロの授業が特徴です。

たとえば、英語の安河内哲也先生、数学の長岡恭史先生、現代文の林修先生(有名なCMでもおなじみ)など、予備校界でも屈指の人気講師が揃っています。同じ授業を何度でも繰り返し視聴できるため、理解が難しいポイントも自分のペースで学べます。

各科目の授業は「高校対応レベル」から「難関大学対応レベル」まで段階的に用意されており、基礎固めから応用まで一つの塾で完結できます。授業1コマは約90分で、集中力が続きやすい構成になっています。

主な対象エリアと校舎数

東進ハイスクールの直営校舎は、東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・愛知・福岡など大都市圏を中心に展開されています。

2024年時点で直営校舎は約100校前後。地方在住の生徒は通いにくいケースもありますが、都市部に住む高校生であれば最寄り駅からアクセスしやすい場所に校舎があることが多いです。校舎の規模が大きく、自習室・映像視聴ブース・個別相談スペースなどが充実しています。


東進衛星予備校とは

東進衛星予備校は、フランチャイズ方式で地域の塾や教育機関が運営する予備校です。「衛星」という名前のとおり、全国各地の加盟校舎に同じ映像授業を配信(衛星回線やインターネット経由)することで、地方の生徒でも東進の授業を受けられる仕組みになっています。

フランチャイズ運営の仕組み

東進衛星予備校は、ナガセが提供するコンテンツ(映像授業・模試・教材)を地元の民間塾や学習塾が契約して運営しています。

つまり、授業の映像データや模試の問題は東進ハイスクールと共通ですが、校舎の運営・指導方針・スタッフのレベルは加盟塾によって異なります。地方の小規模な個人塾から、地域で長年の実績を持つ大手学習塾まで、加盟しているオーナーはさまざまです。

このため、良質な東進衛星予備校を選べば東進ハイスクールと遜色ないサポートを受けられる一方、塾によっては指導力や設備に差があることも事実です。見学・体験授業で事前に確認することが大切です。

地方・郊外の高校生に選ばれる理由

東進衛星予備校の校舎数は全国で約1,000校以上に及び、東進ハイスクールの直営校がない地域でも「東進の授業」を受けられるのが最大のメリットです。

北海道・東北・四国・九州など、大都市から離れた地域の高校生にとって、自宅から近い場所で有名講師の映像授業を受けられることは大きな利点です。また、校舎の規模が小さい分、担当スタッフとの距離が近く、アットホームな環境で学べるという声も多く聞かれます。

スタッフの対応は塾次第

東進衛星予備校を選ぶ際に最も注意したいのが、スタッフの指導力と生徒へのフォロー体制です。

フランチャイズのため、スタッフの採用・研修は各加盟塾が独自に行います。進路指導に長けたベテラン社員が在籍する塾もあれば、アルバイトスタッフが中心の塾もあります。「映像授業は同じでも、週一回の面談の質が全然違う」という口コミは珍しくありません。

入塾前に、担任との面談頻度・模試後のフォロー・志望校別の対策指導があるかどうかを必ず確認しましょう。複数の東進衛星予備校を比較するのもおすすめです。


東進ハイスクールと東進衛星予備校の違いを比較

ここまでの内容を踏まえ、ふたつの違いを表でまとめました。選ぶ際の参考にしてください。

比較項目東進ハイスクール東進衛星予備校
運営形態株式会社ナガセの直営フランチャイズ(地域塾が運営)
映像授業の内容共通(同じ講師・コンテンツ)共通(同じ講師・コンテンツ)
指導スタッフの質統一基準(ナガセ社員・研修あり)塾による(差が出やすい)
校舎数約100校(大都市圏中心)約1,000校以上(全国)
担任制チューターあり(週1回の定期面談)あり(頻度・質は塾次第)
特別コース東大特進コースなど充実塾によって異なる
費用の目安月額3〜8万円程度(講座数による)月額3〜7万円程度(塾による)
向いている生徒都市部在住・難関大志望地方・郊外在住・通いやすさ重視

映像授業の内容や模試のシステムはまったく同じです。ふたつの大きな違いは「誰が運営・指導するか」と「どこに校舎があるか」の2点に集約されます。


費用はどれくらいかかる?

東進の費用は講座の取り方によって大きく変わります。「入学金」「受講費」「模試費用」がそれぞれかかるため、年間トータルでいくらになるかを事前に確認することが重要です。

入学金と基本費用

東進ハイスクール・東進衛星予備校ともに、入塾時に入学金として約3〜4万円が必要です。

これに加えて、受講する映像授業の講座数に応じた受講費がかかります。1講座(90分×20回程度)あたりの費用は約7〜10万円が目安です。高校1〜2年生は2〜3講座、高校3年生は4〜6講座以上を受ける生徒が多く、年間の受講費だけで20〜50万円以上になることもあります。

模試・教材費用

東進では毎月のように各種模試が実施されています。共通テスト本番レベル模試は年8回ほど、大学別二次試験対策の模試も豊富に揃っています。

模試の費用は1回あたり約3,000〜5,000円程度です。年間を通じて複数回受ける場合、模試だけで数万円の出費になります。なお、塾によっては模試費用込みの料金プランを設けていることもあるので確認しましょう。

費用を抑えるための工夫

東進では「特待制度(成績優秀者への受講料免除・割引)」や、期間限定の「招待講習」を実施しています。

招待講習は春・夏・冬の季節講習として行われており、最大5講座程度を無料で体験できるキャンペーンです。入塾前に招待講習を利用して授業の質やスタッフの対応を確認するのが、費用と相性の両方を見極めるうえで最もおすすめの方法です。


どちらを選ぶべきか:ケース別アドバイス

東進ハイスクールと東進衛星予備校、どちらを選ぶかは生徒の状況によって変わります。以下のケース別アドバイスを参考にしてみてください。

東京大学・京都大学など最難関を目指す場合

東進ハイスクールの「東大特進コース」や難関大コースを選ぶのが最善です。

難関大受験に特化した指導プログラム・全国トップレベルの受験生との切磋琢磨・豊富な過去問対策授業が揃っています。「東大特進」は東京・渋谷・池袋・立川・横浜などの主要校舎で開講されており、東京大学合格者数でも毎年上位の実績を出しています。このレベルの受験対策は、直営の東進ハイスクールでなければ受けられないプログラムも多いです。

地方・郊外に住んでいる場合

近くに東進ハイスクールの直営校がないなら、東進衛星予備校を複数見学・比較して選ぶのが現実的です。

たとえば、秋田県・山形県・鹿児島県など、直営校のない地域でも東進衛星予備校は存在します。同じエリアに複数の加盟校がある場合は、スタッフの対応・自習環境・面談の頻度を比べてみましょう。地域密着型の強みとして、地元の国公立大学(弘前大学・山形大学・鹿児島大学など)への対策情報が充実しているケースもあります。

国公立大学の一般選抜を目指す場合

共通テスト対策では、どちらの東進でも充実した演習プログラムを受けることができます。

東進の共通テスト本番レベル模試は、本番と同じ試験形式・時間設定で実施されるため、直前期の実戦練習として非常に有効です。また、苦手科目を補強するための単元別講座(例:数学IIBの「ベクトル」だけを集中的に受講するなど)も豊富に揃っており、弱点を効率よく潰す学習が可能です。

自分のペースで学びたい場合

映像授業のメリットを最大限に活かしたいなら、自習ブースの使いやすさとスタッフのサポート頻度で塾を選びましょう。

東進では映像授業を「受講した後に確認テストを受ける」という流れが基本で、理解度を測りながら進む設計になっています。自分で計画を立てて進めるのが得意な生徒には向いていますが、自己管理が苦手な場合は担任チューターとの定期面談がしっかりしている校舎を選ぶことが大切です。面談で学習の遅れをすぐに指摘してもらえる環境があるかどうかを確認しましょう。


入塾前に確認しておきたいこと

東進への入塾を検討しているなら、見学・体験の段階で以下の点を必ず確認してください。後悔しない塾選びのために、遠慮なく質問することが大切です。

担任面談の頻度と内容

「週に何回・月に何回、担任と話せるか」は必ず確認しましょう。

東進ハイスクールの直営校では原則として週1回の担任指導が設定されています。一方、東進衛星予備校では「月1回のみ」という塾もあれば、「週2〜3回の声がけあり」という手厚い塾もあります。面談では何を話すのか、模試後の振り返りはどう行うのかも確認しておきましょう。

自習室・映像視聴ブースの環境

実際に自習室を見学して、席数・静粛性・開放時間を確認しましょう。

東進では「高速学習」がコンセプトのひとつで、授業を受けた日に確認テストまで完了するスタイルを推奨しています。そのためには、集中できる自習環境が不可欠です。混雑しやすい時間帯(放課後の17〜20時)でも席が確保できるかどうかも確かめておくと安心です。

志望校への合格実績

校舎に志望大学への合格実績があるかを確認することも判断材料のひとつです。

東進ハイスクールの直営校であれば、東大・京大・早稲田・慶應・上智・MARCHなどへの合格実績を公式サイトで確認できます。東進衛星予備校の場合は、各校舎のWebサイトや見学時のスタッフへの問い合わせで確認しましょう。地元の国公立大学(大阪大学・名古屋大学・九州大学など)への合格者が多い校舎は、地域の受験事情に精通していることが多く、参考になります。


まとめ:自分に合った「東進」を選ぼう

東進ハイスクールと東進衛星予備校の最大の違いは、「直営か・フランチャイズか」という運営形態と、「都市部か・地方・郊外か」というアクセスの差にあります。映像授業の内容はまったく同じなので、どちらを選んでも授業の質は同等です。