進研ゼミ高校講座とは?基本的な特徴と学習スタイル
高校生活では部活動や学校行事で忙しい中、効率的に学習を進めることが求められます。進研ゼミ高校講座は、自宅にいながら質の高い学習ができる通信教育サービスとして、多くの高校生に選ばれています。
ベネッセコーポレーションが運営するこの講座は、50年以上の歴史を持ち、毎年多くの大学合格者を輩出しています。紙教材とデジタル教材を組み合わせた学習スタイルで、一人ひとりの生活リズムや学習ペースに合わせた勉強が可能です。
紙教材とタブレット学習が選べる柔軟なシステム
進研ゼミ高校講座では、自分の学習スタイルに合わせて教材形式を選択できます。紙のテキスト中心で学ぶ「ハイブリッドスタイル」と、タブレット端末を活用する「デジタルスタイル」の2つから選べるのが大きな特徴です。
紙教材派の人には、書き込みながら理解を深められるテキストが届きます。マーカーを引いたり、メモを書き込んだりすることで記憶に定着しやすくなります。一方、タブレット学習では動画解説や音声ガイドを使った視覚的・聴覚的な学習が可能です。
デジタルスタイルでは、専用タブレット「チャレンジパッドNeo」を使用します。このタブレットには学習管理機能が搭載されており、今日やるべき内容が自動で表示されるため、何を勉強すればいいか迷うことがありません。また、間違えた問題を記録して自動的に復習問題を出題してくれる機能もあります。
どちらのスタイルを選んでも、月に1回の添削指導「赤ペン先生の問題」が受けられます。記述式の問題に取り組むことで、入試に必要な思考力や表現力を養えます。途中でスタイル変更も可能なので、試してみて合わなければ切り替えることもできます。
実際、紙とデジタルを併用している生徒も多く、数学や英語はタブレットで動画解説を見ながら学び、国語や社会は紙のテキストでじっくり読み込むという使い方をしている人もいます。
ベネッセが提供する50年以上の実績
進研ゼミは1969年に中学生向け通信教育としてスタートし、50年以上にわたって日本の教育を支えてきた老舗ブランドです。長年の蓄積されたノウハウと、毎年アップデートされる教材内容が信頼の証となっています。
ベネッセコーポレーションは教育データの分析に強みを持っており、全国の高校生がつまずきやすいポイントや、効果的な学習方法を研究し続けています。その結果、教材には「ここでつまずく生徒が多い」というポイントに対する丁寧な解説が盛り込まれています。
2024年度の大学入試では、進研ゼミ受講生から東京大学に125名、京都大学に98名、早稲田大学に1,243名、慶應義塾大学に876名の合格者が出ています。国公立大学全体では約21,000名、私立大学では延べ約89,000名が合格しており、幅広い進学先に対応できる教材の質の高さが証明されています。
また、全国の高校で使われている教科書に完全対応しているため、学校の授業内容と連動した学習が可能です。定期テスト前には予想問題が届き、授業の復習と試験対策を同時に進められます。
学習塾や予備校と違い、自宅で自分のペースで学べるため、部活動や習い事との両立がしやすいのも大きなメリットです。通学時間がない分、効率的に時間を使えます。
個別カリキュラムで自分のペースで学べる仕組み
進研ゼミ高校講座の最大の強みは、一人ひとりの学力や志望校に合わせたカスタマイズ学習ができることです。入会時に学力診断テストを受けることで、現在の実力を正確に把握し、最適な学習プランが提示されます。
志望校レベルは「スタンダードコース」「ハイレベルコース」「最難関コース」の3つに分かれており、目指す大学に応じた教材が届きます。スタンダードコースは偏差値50〜55程度の大学を目指す人向け、ハイレベルは偏差値55〜65のMARCHや地方国立大学レベル、最難関は東大・京大・早慶などの最上位校を目指す人向けです。
学習量も自分で調整できます。1日30分の基礎学習だけ行いたい人もいれば、1日2時間以上がっつり取り組みたい人もいます。教材は基本問題から応用問題まで幅広く用意されているため、自分の理解度に応じて進めることができます。
苦手科目だけ集中的に取り組むことも可能です。例えば「数学と英語だけ受講する」という選び方もできるため、塾と併用する場合にも無駄がありません。科目ごとの料金設定ではなく、5教科セットの料金体系なので、全科目バランスよく学びたい人にとってはコストパフォーマンスが高いです。
また、学習の進捗状況はマイページで常に確認でき、保護者も子どもの学習状況を把握できる仕組みになっています。
オンラインライブ授業と質問サポートの充実度
通信教育の弱点として「わからないところを質問できない」という点がよく挙げられますが、進研ゼミでは充実したサポート体制でこの問題を解決しています。
まず、月に数回開催される「オンラインライブ授業」では、人気講師による解説をリアルタイムで視聴できます。授業中にチャットで質問することも可能で、その場で疑問を解決できます。ライブ授業は録画されるため、部活などで参加できなかった場合でも後から視聴可能です。
特に入試直前期には、共通テスト対策ライブ授業が集中的に開講されます。2024年度は12月から1月にかけて毎週末に開催され、予想問題の解説や時間配分のコツなど、実践的な内容が扱われました。
わからない問題があるときは「教科質問サービス」を利用できます。スマホで問題を撮影して送ると、24時間以内にほぼ回答が届きます。ただし、深夜に送った場合は翌日午後になることもあります。質問回数に制限はなく、何度でも無料で利用できます。
また、学習計画の立て方や勉強方法の相談ができる「学習相談サービス」もあります。「定期テストまでにどう勉強すればいいか」「志望校合格に必要な学習時間は」といった相談に、経験豊富なアドバイザーが答えてくれます。
さらに、会員専用のコミュニティサイトでは、全国の高校生と交流したり、学習のモチベーションを高め合ったりすることができます。
進研ゼミ高校講座の料金体系を詳しく解説
通信教育を選ぶ際、料金は重要な判断材料です。進研ゼミ高校講座の料金体系は比較的シンプルで、学年と支払い方法によって月額料金が変わります。
ここでは具体的な金額とともに、塾や予備校と比較した場合のコストパフォーマンスについても詳しく見ていきます。入会を検討している人は、自分の予算と学習ニーズに合っているかをしっかり確認しましょう。
学年別・プラン別の月額料金一覧
進研ゼミ高校講座の料金は、学年と支払い方法によって異なります。2025年度の料金体系は以下の通りです。
学年 | 12か月一括払い(月あたり) | 6か月一括払い(月あたり) | 毎月払い |
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高1 | 6,480円 | 7,020円 | 7,670円 |
高2 | 6,880円 | 7,440円 | 8,170円 |
高3 | 8,480円 | 9,180円 | 10,080円 |
12か月一括払いが最もお得で、毎月払いと比べると年間で約14,000円〜19,000円の差が出ます。ただし、途中で退会する場合は未受講分が返金されるため、一括払いでも損をすることはありません。
この料金には5教科(国語・数学・英語・理科・社会)の教材がすべて含まれています。科目ごとの追加料金は発生しないため、全科目をバランスよく学びたい人にとっては非常にコストパフォーマンスが高い設定です。
高3になると料金が上がるのは、入試対策教材や過去問演習、志望校別対策講座などが充実するためです。共通テスト対策や二次試験対策の専門教材が追加され、より実践的な内容になります。
タブレット学習を選んだ場合、専用タブレット「チャレンジパッドNeo」の代金が別途かかります。ただし、6か月以上継続受講すればタブレット代金は実質無料になります。6か月未満で退会する場合のみ、タブレット代金として8,300円の支払いが必要です。
入会金や教材費など追加費用の有無
進研ゼミ高校講座の大きなメリットの一つは、入会金が0円であることです。多くの学習塾では入会時に2万円〜3万円の入会金が必要ですが、進研ゼミではその負担がありません。
また、毎月の受講費以外の追加費用も基本的にかかりません。教材費、配送料、オンラインライブ授業の視聴料、質問サポートの利用料など、すべて月額料金に含まれています。
ただし、以下のケースでは追加費用が発生する場合があります。
- タブレット代金:6か月未満で退会する場合は8,300円
- オプション教材:特別な問題集や参考書を追加購入する場合
- 模試受験料:進研模試などの外部模試を受ける場合(任意)
オプション教材については、基本教材だけでも十分な学習量が確保できるため、ほとんどの受講生は追加購入していません。必要に応じて、志望校別の過去問集や特定分野の問題集を購入できますが、これは完全に任意です。
進研模試は進研ゼミ受講生でなくても学校で受験できますが、受講生には模試結果を詳しく分析したアドバイスが届きます。自分の弱点や今後の学習方針が具体的に示されるため、効率的な学習計画を立てやすくなります。
休会制度もあり、部活の大会期間など一時的に学習時間が取れない場合は、最大2か月間休会できます。休会中は受講費がかからず、再開時に追加費用も発生しません。
塾や予備校と比較した場合のコストパフォーマンス
進研ゼミの料金を一般的な学習塾や予備校と比較すると、圧倒的にリーズナブルであることがわかります。
個別指導塾の場合、週1回1科目で月額2万円〜3万円が相場です。3科目受講すると月6万円〜9万円になり、年間では72万円〜108万円もの費用がかかります。集団塾でも月額3万円〜5万円程度が一般的で、年間36万円〜60万円は必要です。
大手予備校の場合、高3生の年間費用は平均して約80万円〜100万円です。東進ハイスクールや河合塾、駿台予備校などでは、志望校別コースに入ると100万円を超えることも珍しくありません。
一方、進研ゼミ高校講座は年間約78,000円〜102,000円(12か月一括払いの場合)です。これは塾の約10分の1、予備校の約8分の1の費用で、5教科すべての学習ができることになります。
学習サービス | 月額料金 | 年間費用 | 科目数 |
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進研ゼミ高校講座 | 6,480円〜8,480円 | 約78,000円〜102,000円 | 5教科 |
個別指導塾(3科目) | 60,000円〜90,000円 | 約720,000円〜1,080,000円 | 3科目 |
集団塾 | 30,000円〜50,000円 | 約360,000円〜600,000円 | 主要3科目 |
大手予備校 | 約70,000円〜 | 約800,000円〜1,000,000円 | 選択科目 |
ただし、進研ゼミは自学自習が基本なので、自己管理能力が求められる点は理解しておく必要があります。塾では強制的に勉強時間が確保されますが、進研ゼミでは自分で学習時間を作らなければなりません。
コストパフォーマンスを最大化するには、塾と進研ゼミの併用も一つの方法です。例えば、得意科目は進研ゼミで自学し、苦手科目だけ個別指導塾で補強するという使い方をすれば、費用を抑えながら効果的な学習ができます。
支払い方法と割引制度について
進研ゼミの支払い方法は3種類から選べます。
- クレジットカード払い
- 銀行口座引き落とし
- コンビニ振込
クレジットカード払いが最も手軽で、自動的に引き落としされるため払い忘れの心配がありません。使用できるカードは、VISA、Mastercard、JCB、AMEX、Dinersです。
銀行口座引き落としは、毎月26日に翌月分の受講費が引き落とされます。初回のみ、口座振替依頼書の提出が必要ですが、2回目以降は自動引き落としになります。
コンビニ振込の場合は、振込用紙が自宅に届くので、近くのコンビニで支払います。ただし、振込手数料として毎回122円がかかるため、長期受講する場合は他の方法がおすすめです。
兄弟割引制度も用意されています。兄弟姉妹が同時に進研ゼミを受講している場合、2人目以降は受講費が5%割引になります。3人受講すれば、かなりの金額が節約できます。
また、「友達紹介制度」を使うと、紹介者と入会者の両方に500円分のデジタルギフトがプレゼントされます。周りに進研ゼミを受講している友達がいれば、ぜひ活用しましょう。
再入会キャンペーンも定期的に実施されており、過去に退会した人が再び入会する場合、入会特典として図書カードなどがもらえることがあります。
実際の利用者による評判と口コミ分析
教材の内容や料金体系を知るだけでは、実際の効果はわかりません。ここでは、実際に進研ゼミ高校講座を利用している(または利用していた)高校生や保護者の声を集めて分析します。
良い評判だけでなく、改善点として挙げられている意見も包み隠さず紹介しますので、入会を検討する際の参考にしてください。
良い評判:自宅学習の習慣が身についた事例
進研ゼミを利用して成果を実感している人からは、「自宅学習の習慣が自然と身についた」という声が多く聞かれます。
東京都の高校2年生Aさんの事例
「中学時代は塾に通っていましたが、高校入学と同時に進研ゼミに切り替えました。最初は自分で勉強できるか不安でしたが、タブレットが毎日『今日の学習』を提示してくれるので、何をすればいいか迷わずに済みます。部活が忙しくても、寝る前の30分だけは必ず進研ゼミの時間と決めています。定期テストの成績も、入学時より平均点が15点上がりました」
この事例のように、学習内容が明確に示されることで、勉強のハードルが下がったという意見は多数あります。「今日は何を勉強しようか」と悩む時間がなくなり、すぐに学習に取りかかれるのが大きなメリットです。
神奈川県の高校3年生Bさんの事例
「進研ゼミを始めて一番良かったのは、赤ペン先生の添削です。記述問題の答え方がわからなかったのですが、丁寧なコメントで『この表現だと伝わりにくい』『こういう構成で書くと説得力が増す』など具体的に教えてもらえました。おかげで模試の記述問題で点数が取れるようになり、国公立大学の二次試験にも自信を持って臨めそうです」
添削指導の質の高さを評価する声も目立ちます。機械的な採点ではなく、一人ひとりに合わせたアドバイスがもらえることで、自分の弱点が明確になります。
また、「通塾の時間が節約できる」「自分のペースで学べる」「わからないところを何度でも復習できる」といった、通信教育ならではのメリットを挙げる人も多くいます。
改善点として挙げられる声:モチベーション維持の課題
一方で、進研ゼミの課題として挙げられるのが、「モチベーション維持の難しさ」です。
大阪府の高校1年生Cさんの声
「最初の2か月は毎日やる気があったのですが、だんだん面倒になって教材が溜まってしまいました。塾と違って強制力がないので、自分で『今日はやらなくていいか』と思ってしまうんです。結局、テスト前にまとめてやることになり、本来の使い方ができていません」
この意見は非常に多く見られます。通信教育全般に共通する課題ですが、自己管理能力が低いと教材が溜まってしまうリスクがあります。特に高1の最初は環境の変化もあり、学習習慣が定着しにくい時期です。
福岡県の高校2年生Dさんの声
「オンラインライブ授業の時間が部活と重なることが多くて、リアルタイムで参加できません。録画で見られるのはいいのですが、やはりライブの臨場感には敵いません。もう少し時間帯の選択肢があればいいなと思います」
ライブ授業の時間帯については、平日夜や週末に設定されていますが、部活動や学校行事と重なることもあります。録画視聴でカバーできるものの、リアルタイム参加の方が質問しやすいという声もあります。
また、「問題の難易度が自分に合わない」という意見も一部あります。スタンダードコースでは簡単すぎる、最難関コースでは難しすぎると感じる人もいるため、コース選択は慎重に行う必要があります。
大学合格実績と進学先のデータ
進研ゼミ高校講座の実力を測る一つの指標が、大学合格実績です。2024年度入試では、以下のような成果が報告されています。
国公立大学合格者数
- 東京大学:125名
- 京都大学:98名
- 大阪大学:186名
- 東北大学:142名
- 名古屋大学:131名
- 九州大学:168名
- 北海道大学:124名
- その他国公立大学:約18,000名
私立大学合格者数
- 早稲田大学:1,243名
- 慶應義塾大学:876名
- 上智大学:542名
- 明治大学:1,687名
- 青山学院大学:894名
- 立教大学:821名
- 中央大学:1,234名
- 法政大学:1,456名
- 関西大学:1,892名
- 関西学院大学:1,345名
- 同志社大学:987名
- 立命館大学:1,765名
これらの数字は、進研ゼミだけで勉強した人と、塾と併用した人の両方が含まれています。難関大学合格者の多くは、進研ゼミを軸にしながら苦手科目だけ塾を利用するというスタイルを取っています。
特に地方在住者にとって、都市部の有名予備校に通えない環境でも、進研ゼミを活用することで質の高い教育を受けられるのは大きな利点です。実際、地方国公立大学への進学者の中には、進研ゼミのみで合格した人も多数います。
医学部医学科への合格者も毎年100名以上おり、最難関とされる医学部入試にも対応できる教材の質が証明されています。
保護者目線での評価ポイント
保護者からの評価で特に高いのが、「コストパフォーマンスの良さ」と「学習状況の可視化」です。
東京都在住の保護者Eさんの声
「塾に通わせると月5万円以上かかりますが、進研ゼミなら月7,000円程度で5教科すべてカバーできます。教材の質も高く、学校の授業内容にしっかり対応しているので、定期テストの成績も安定しています。何より、通塾の送り迎えや夜遅い帰宅の心配がないのが助かります」
安全面を気にする保護者にとって、自宅学習できることは大きな安心材料です。特に女子生徒の保護者からは、夜遅くまで塾にいることへの不安がなくなったという声が多く聞かれます。
愛知県在住の保護者Fさんの声
「保護者用のマイページで、子どもが今日どのくらい勉強したか、どの教科が進んでいないかが一目でわかります。無理に干渉せず、『今週は数学が進んでないみたいだけど大丈夫?』と自然に声をかけられるようになりました。子どもも『見られてる』という意識が働くのか、サボりにくいようです」
学習状況の可視化機能は、適度な距離感で子どもをサポートしたい保護者に好評です。過干渉にならず、でも放任しすぎない関わり方ができます。
一方で、「子どもが自分からやらないと意味がない」という意見もあります。進研ゼミは強制力がないため、親が無理やりやらせようとするとかえって反発を招くこともあります。子ども自身がやる気になっていることが、継続の前提条件です。
進研ゼミの学習システムと教材の質
進研ゼミ高校講座の最大の強みは、長年の実績に基づいた学習システムと、常にアップデートされ続ける教材の質です。
ここでは、AI技術を活用した最新の学習方法や、定期テスト・模試対策の充実度、赤ペン先生の添削指導、スマホアプリでのスキマ時間活用など、具体的な学習機能について詳しく解説します。
AIを活用した個別最適化学習の仕組み
進研ゼミの最新システムでは、AI技術を活用した個別最適化学習が実現されています。生徒一人ひとりの学習データを分析し、最も効果的な学習内容を自動で提示してくれる仕組みです。
AIは日々の学習履歴、正答率、学習時間、間違えた問題のパターンなどを総合的に分析します。その結果、「今のあなたに最適な問題」が自動的に選ばれ、効率的な学力向上が可能になります。例えば、二次関数の基礎でつまずいている生徒には、応用問題ではなく基礎の類題が優先的に出題されます。
「AIストライク学習」という機能では、自分の弱点を集中的に克服できます。模試や定期テストの結果を入力すると、AIが苦手分野を特定し、その分野の問題を重点的に配信します。闇雲に問題を解くのではなく、本当に必要な学習に絞り込めるため、限られた時間を有効活用できます。
また、学習スピードも個人に合わせて調整されます。理解が早い科目はどんどん先に進め、苦手な科目はじっくり時間をかけて学べます。同じ高1生でも、数学が得意な人は高2レベルの内容に進める一方、英語が苦手なら中学の復習から始めることも可能です。
志望校合格までの「学習計画」もAIが自動作成します。現在の学力と志望校のレベルを入力すると、合格に必要な学習量と優先すべき単元が示されます。「東京大学文科一類合格には、あと○○時間の学習が必要」といった具体的な目安がわかるため、計画的に勉強を進められます。
定期テスト対策と模試対策の充実度
高校生にとって重要な定期テストと模試の両方に対応した教材が充実しているのも、進研ゼミの大きな特徴です。
定期テスト対策では、試験の2週間前になると専用の対策教材が配信されます。全国の高校で使われている主要教科書に完全対応しており、自分の学校の試験範囲に合わせた予想問題が解けます。
例えば、数学なら「数研出版の数学Ⅰ」「東京書籍の数学A」など、教科書会社ごとに異なる内容に対応しています。実際の教科書の章立てに沿って問題が用意されているため、授業の復習としても使いやすい構成です。
特に人気が高いのが「定期テスト予想問題集」です。過去の出題傾向を分析し、「この単元からこういう形式で出題されやすい」というポイントを押さえた問題が収録されています。多くの受講生が「予想問題と似た問題が本番で出た」と報告しており、的中率の高さが証明されています。
模試対策も充実しています。進研模試、全統模試、駿台模試など、主要な模試の傾向に合わせた対策問題が提供されます。特に高3の共通テスト対策では、毎月「共通テスト攻略演習」という実戦形式の問題セットが届きます。
共通テストは時間配分が重要な試験ですが、進研ゼミの演習問題には「大問ごとの目標解答時間」が明記されており、時間を意識した練習ができます。2024年度受験生からは「本番の形式に慣れていたおかげで焦らずに解けた」という声が多数寄せられています。
記述式の二次試験対策として、志望校別対策講座も用意されています。東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学など、難関大学ごとの出題傾向に特化した教材で、過去問研究に基づいた実戦的な演習ができます。
赤ペン先生の添削指導の効果
進研ゼミの代名詞とも言える「赤ペン先生」の添削指導は、50年以上続く伝統的なサービスです。デジタル化が進む現代でも、人の手による丁寧な添削が高く評価されています。
毎月1回、記述式の問題に取り組み、提出すると約1週間で添削済みの答案が返却されます。ただ正誤を示すだけでなく、「なぜ間違えたのか」「どう考えればよかったのか」が具体的に書かれています。
特に国語の記述問題や英作文では、表現の改善点が詳しく指摘されます。「この接続詞だと論理が飛躍して見える」「この語彙選択だと幼稚な印象になる」といった、細かいニュアンスまで教えてもらえます。学校の授業ではなかなか得られない、個別の指導が受けられるのです。
数学の証明問題や理科の考察問題では、思考プロセスに対するアドバイスがもらえます。答えは合っているのに減点される、という経験はありませんか。それは解答の書き方や論理展開に問題があるからです。赤ペン先生は「どう書けば採点者に伝わるか」という観点からも指導してくれます。
提出はスマホで写真を撮って送るだけなので、郵送の手間がありません。返却された添削もデジタルで保存でき、後から見返して復習することができます。「間違えた問題ノート」として活用している受講生も多くいます。
添削を担当する赤ペン先生は、全員が教員免許保有者または同等の資格を持つ専門家です。ベネッセの研修を受けており、指導の質が一定水準以上に保たれています。
スマホアプリでスキマ時間活用も可能
通学時間や休み時間など、スキマ時間を有効活用できるスマホアプリも進研ゼミの強みです。
「高校講座アプリ」では、5分〜10分で完結する短い学習コンテンツが豊富に用意されています。英単語の暗記、古文単語の確認、数学の公式チェックなど、スキマ時間にぴったりの学習ができます。
特に人気なのが「AI英会話練習」機能です。AIが相手なので恥ずかしさを感じることなく、何度でも英語の発音練習ができます。共通テストにリスニングが含まれる現在、日常的に英語を聞く・話す練習ができるのは大きなメリットです。
「暗記カード機能」も便利です。重要事項がカード形式で表示され、タップすると答えが現れます。覚えられなかったカードだけを繰り返し学習できるため、効率的な暗記が可能です。自分でオリジナルの暗記カードを作成することもできます。
通学電車の中で、学校の休み時間に、部活の待ち時間に、いつでもどこでも学習できる環境が整っています。1日10分のスキマ時間学習でも、1年間続けば約60時間の学習量になります。
アプリには学習記録機能もあり、今日何分勉強したか、今週の累計学習時間はどのくらいかが可視化されます。学習の継続がゲーム感覚で楽しくなる工夫がされており、モチベーション維持にも役立ちます。
塾との併用は必要?進研ゼミだけで大学受験は可能か
進研ゼミを検討する際、多くの人が悩むのが「これだけで大学受験に対応できるのか」という点です。
ここでは、志望校のレベル別に、進研ゼミ単独での受験の可能性や、塾と併用する場合の効果的な組み合わせ方について解説します。自分の学習スタイルや志望校に合わせて、最適な選択をする参考にしてください。
難関大学志望者の活用パターン
東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの最難関大学を目指す場合、進研ゼミだけで合格する人も実際にいますが、多くは塾や予備校と併用しています。
ただし、併用のパターンは様々です。全科目を塾で学ぶのではなく、得意科目は進研ゼミ、苦手科目だけ塾という使い分けが主流です。
実際の活用例:東京大学理科一類合格者Gさん
「数学と物理は得意だったので進研ゼミの最難関コースで十分でした。東大の過去問も豊富にあり、解説も詳しかったです。一方、英語が苦手だったので、高2の秋から英語だけ個別指導塾に通いました。5科目すべて塾に通うより費用を抑えられ、効率的に学習できました」
このように、科目ごとに学習方法を変えることで、コストを抑えながら効果的な受験対策が可能です。進研ゼミの最難関コースには、東大・京大レベルの問題演習が豊富に用意されており、記述力や思考力を鍛えることができます。
実際の活用例:早稲田大学政治経済学部合格者Hさん
「高3の夏まで進研ゼミだけで勉強していました。基礎は十分に固まったので、秋から過去問演習に特化した予備校の講座を追加しました。進研ゼミで基礎をしっかり学んでいたおかげで、予備校の授業内容もスムーズに理解できました」
進研ゼミで基礎から応用まで学び、直前期に予備校の志望校別特訓を追加するパターンも効果的です。年間を通して予備校に通うより費用が大幅に安く済みます。
難関大学を目指す場合のポイントは、進研ゼミの「最難関コース」を選択することです。このコースには、難易度の高い問題演習や志望校別対策が含まれており、東大・京大・早慶レベルの入試に対応できます。
苦手科目だけ塾を使う効率的な組み合わせ方
最もコストパフォーマンスが高いのが、苦手科目だけ塾、その他は進研ゼミという組み合わせです。
高校生の学習費用を抑えながら、必要な部分には投資する賢い方法として、多くの家庭で採用されています。
学習パターン | 月額費用 | メリット | デメリット |
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進研ゼミのみ | 約7,000円 | 費用が安い・自分のペース | 強制力がない |
塾のみ(3科目) | 約60,000円 | 強制力がある・質問しやすい | 費用が高い・時間の拘束 |
併用(進研ゼミ+塾1科目) | 約27,000円 | バランスが良い・効率的 | スケジュール管理が必要 |
併用の具体的な方法
苦手科目が英語の場合、週1回の個別指導塾で英語を学び、その他の科目は進研ゼミで自学します。塾では文法の理解や長文読解のコツを教わり、進研ゼミでは数学・国語・理科・社会の学習を進めます。
数学が苦手な場合は、塾で数学の基礎を固めながら、進研ゼミで他科目の学習と数学の演習問題に取り組みます。塾で理解したことを、進研ゼミの問題で定着させるという使い方です。
理科や社会などの暗記科目は、進研ゼミだけでも十分に対応できます。一方、英語や数学のように積み上げ型の科目で基礎が抜けている場合は、塾で直接指導を受ける方が効率的な場合もあります。
重要なのは、「すべてを塾に頼る必要はない」という認識です。自分で学習できる科目は進研ゼミで費用を抑え、どうしても理解が難しい科目だけプロの指導を受けるという選択が賢明です。
部活と両立しながら成績を上げる方法
部活動に力を入れている高校生にとって、限られた時間での効率的な学習が課題です。進研ゼミは、部活との両立に適した学習方法を提供しています。
時間管理のコツ
部活で疲れて帰宅した後、長時間の勉強は現実的ではありません。進研ゼミでは、1日30分の集中学習でも効果が出るように教材が設計されています。
平日は1日30分だけ進研ゼミに取り組み、週末にまとめて2〜3時間の学習をするというパターンも有効です。無理に毎日長時間勉強しようとして挫折するより、短時間でも継続する方が結果につながります。
スキマ時間の活用
通学時間や休み時間を活用したスマホアプリでの学習も、部活生には効果的です。電車の中で英単語を覚える、昼休みに古文単語を復習する、といった細切れの学習時間を積み重ねることで、年間では大きな学習量になります。
実際の活用例:サッカー部所属のIさん
「平日は部活で夜7時まで練習があり、帰宅後は疲れて勉強する気力がありませんでした。でも、寝る前の30分だけは進研ゼミのタブレット学習をすると決めて続けました。短時間なので集中できるし、毎日の習慣になると苦痛ではなくなります。週末は部活が午前中だけなので、午後に2時間まとめて勉強しました。この方法で、定期テストでは常にクラス上位をキープできています」
部活を理由に勉強をあきらめる必要はありません。進研ゼミのような柔軟な学習システムを活用すれば、両立は十分に可能です。
自己管理が苦手な人への対策アドバイス
通信教育最大の課題は、自己管理能力が求められることです。「自分で計画を立てて実行する」のが苦手な人には、以下の対策が有効です。
学習計画を具体的に決める
「毎日勉強する」という漠然とした目標ではなく、「平日は21時から30分、週末は15時から2時間」というように、具体的な時間を決めてしまいます。予定表やカレンダーに書き込み、他の予定と同じように扱うことで、実行しやすくなります。
保護者と約束する
「今週は数学の第3章を終わらせる」といった目標を保護者と共有し、達成できたらご褒美をもらう、という仕組みを作るのも効果的です。進研ゼミの保護者用マイページを見てもらい、学習状況を確認してもらうことで、適度な監視と応援が得られます。
友達と一緒に取り組む
進研ゼミを受講している友達がいれば、お互いに学習状況を報告し合うのも良い方法です。「今週は何ページ進んだ?」と確認し合うことで、サボりにくくなります。
塾との併用を検討する
どうしても自己管理が難しい場合は、週1回でも塾に通うことで強制的な学習時間を確保できます。塾で学習リズムを作り、それ以外の日は進研ゼミで自習するというパターンなら、全科目塾に通うより費用を抑えられます。
自己管理が苦手だからといって、進研ゼミが向いていないとは限りません。工夫次第で継続可能です。最初は保護者のサポートを借りながら習慣化し、徐々に自立していくという方法もあります。
進研ゼミ高校講座が向いている人・向いていない人
どんなに優れた学習サービスでも、すべての人に合うわけではありません。ここでは、進研ゼミ高校講座が向いている人の特徴と、向いていない可能性がある人の特徴を正直にお伝えします。
入会を検討する際の重要な判断材料にしてください。
こんな高校生におすすめ:自主学習できるタイプ
進研ゼミが最も効果を発揮するのは、基本的な自己管理能力がある人です。以下のような特徴に当てはまる人には、強くおすすめできます。
自分でスケジュールを立てて実行できる人
「テストまでにこの範囲を終わらせる」「今週はこの単元を集中的にやる」といった計画を自分で立て、実行に移せる人には最適です。進研ゼミは学習の自由度が高いため、計画性のある人ほど効果を最大化できます。
部活や習い事で忙しい人
塾の固定スケジュールに縛られたくない人、通塾時間を節約したい人には進研ゼミが向いています。朝型の人は早朝に勉強し、夜型の人は深夜に取り組むといった柔軟な学習が可能です。
自分のペースで学びたい人
集団授業のペースが合わない、わかっているところを何度も説明されるのが苦痛、という人には通信教育が適しています。理解が早い単元はさっと進め、苦手な部分はじっくり時間をかけられます。
コストを抑えたい家庭
塾に比べて圧倒的に低コストで5教科すべての学習ができるため、教育費を抑えたい家庭には最適な選択肢です。兄弟姉妹がいる場合は、全員が進研ゼミを受講することで、さらにコストパフォーマンスが高まります。
地方在住で近くに良い塾がない人
都市部の有名塾や予備校に通えない環境でも、進研ゼミなら質の高い教育を受けられます。実際、地方から難関大学に合格する生徒の多くが進研ゼミを活用しています。
向いていない可能性:強制力が必要な場合
一方で、以下のような特徴がある人は、進研ゼミだけでは成果が出にくい可能性があります。
自分から勉強する習慣がまったくない人
「親に言われないと勉強しない」「教材があっても開かない」というタイプの人には、進研ゼミは向いていません。通信教育は自主性が前提のため、強制力がないと教材が溜まってしまいます。
このタイプの人は、まず塾に通って学習習慣を身につけるか、個別指導で基礎から学び直す方が効果的です。学習習慣が定着してから進研ゼミに切り替えるという方法もあります。
すぐに質問できる環境が必要な人
わからない問題があるとすぐに詰まってしまい、誰かに教えてもらわないと先に進めないタイプの人には、進研ゼミの質問サービス(回答まで最大24時間)では不十分かもしれません。
対面で即座に質問できる個別指導塾の方が適しています。ただし、質問サービスを積極的に使えば解決できる場合もあるので、まずは試してみる価値はあります。
競争心がモチベーションになる人
「クラスで1番になりたい」「ライバルに負けたくない」という競争心で頑張れるタイプの人は、集団塾の方が向いている可能性があります。進研ゼミは基本的に個人学習なので、他人と比較する機会が少ないです。
ただし、模試の結果で全国順位が出るため、それをモチベーションにできる人もいます。
学習スタイル別の選び方チェックリスト
自分に進研ゼミが合っているかどうか、以下のチェックリストで確認してみましょう。
進研ゼミが向いている人チェックリスト
- 自分で勉強する時間を確保できる
- 計画を立てて実行するのが得意
- わからないことは自分で調べる習慣がある
- 一人で集中して勉強する方が好き
- 通塾の時間がもったいないと感じる
- 教育費をできるだけ抑えたい
- 部活や習い事との両立を重視している
- 自分のペースで学習を進めたい
上記の項目に5つ以上当てはまる人は、進研ゼミが適しています。
塾が向いている人チェックリスト
- 一人では勉強する気になれない
- 決められた時間に強制的に勉強したい
- すぐに質問できる環境が必要
- 友達と一緒に勉強する方がやる気が出る
- 競争することでモチベーションが上がる
- 自己管理が苦手
- 家では集中できない環境がある
上記の項目に5つ以上当てはまる人は、塾を検討した方が良いかもしれません。
もちろん、どちらか一方に決める必要はありません。進研ゼミと塾を併用したり、最初は塾で基礎を固めてから進研ゼミに切り替えたり、柔軟な選択が可能です。
入会前に確認したいポイントと無料体験の活用法
実際に入会する前に、必ず確認しておきたい重要なポイントがあります。また、進研ゼミでは無料の資料請求や体験教材が用意されているので、それらを最大限に活用する方法もお伝えします。
入会してから「思っていたのと違った」とならないよう、事前にしっかり確認しましょう。
資料請求で確認すべき重要項目
進研ゼミに興味を持ったら、まずは無料の資料請求をしましょう。公式サイトから簡単に申し込めます。
資料には実際の教材サンプル、詳しい料金表、学習システムの説明、合格実績などが含まれています。以下のポイントを特に注意して確認してください。
自分の高校の教科書に対応しているか
進研ゼミは全国の主要教科書に対応していますが、一部の専門的な教科書には対応していない場合があります。資料で対応教科書の一覧を確認し、自分の学校で使っている教科書が含まれているか確認しましょう。
志望校レベルに合ったコースがあるか
スタンダード、ハイレベル、最難関の3コースの詳細を確認し、自分の志望校に適したコースがあるか確認します。コース変更は可能ですが、最初から適切なレベルを選ぶ方が効率的です。
サポート体制の詳細
質問サービスの回答時間、オンラインライブ授業の開催頻度、赤ペン先生の添削回数など、サポート内容の詳細を確認します。特に、質問サービスは「24時間以内にほぼ回答」となっていますが、混雑時は遅れることもあるため、その点を理解しておきましょう。
退会方法と返金制度
入会前に退会方法を確認しておくことは重要です。進研ゼミは最短2か月で退会可能で、退会締め切り日までに連絡すれば翌月から停止できます。一括払いをしている場合、未受講分は返金されます。
無料体験教材の内容と申込方法
資料請求と一緒に、無料体験教材も申し込むことができます。実際の教材の一部を体験できるため、自分に合っているかを確かめる絶好の機会です。
体験教材に含まれる内容
- 実際の月号教材の一部(約1週間分)
- タブレット学習の体験版(デジタルスタイル希望者)
- 学習システムの使い方ガイド
- 赤ペン先生の添削サンプル
体験教材は、実際の受講生が使う教材と同じ内容なので、教材の質や難易度を正確に判断できます。紙教材とタブレット学習の両方を試すことも可能です。
体験教材の効果的な使い方
ただ眺めるだけでなく、実際に問題を解いてみましょう。解説のわかりやすさ、問題の難易度、学習のしやすさなどを確認します。特に以下の点をチェックしてください。
- 解説を読んで理解できるか
- 問題の量は適切か(多すぎる・少なすぎる)
- デザインや見やすさは自分に合っているか
- モチベーションが続きそうか
また、タブレット学習を検討している人は、操作性や画面の見やすさも重要です。スマホやタブレットの操作に慣れていない場合は、使いこなせるかどうかも確認しましょう。
体験後、入会するかどうかをじっくり考えられます。強引な勧誘は一切ないので、安心して体験できます。
入会後のサポート体制と退会条件
入会後、困ったときに頼れるサポート体制が整っているかは重要なポイントです。進研ゼミでは、充実したサポートが用意されています。
会員専用サポート窓口
電話やメールで、教材の使い方、学習方法、システムトラブルなどについて相談できます。受付時間は平日9時〜21時、土日祝日も対応しており、困ったときにすぐに連絡できます。
学習アドバイザーへの相談
「勉強のやり方がわからない」「計画通りに進まない」といった学習面の悩みは、専門の学習アドバイザーに相談できます。一人ひとりの状況に合わせたアドバイスがもらえるため、学習の方向性に迷ったときに頼りになります。
保護者向けサポート
保護者専用の相談窓口もあり、子どもの学習状況や教材の活用方法について相談できます。「子どもがやる気を出さない」「どう声をかけたらいいかわからない」といった悩みにも対応してくれます。
退会条件と手続き
進研ゼミは最短2か月で退会可能です。退会したい月の前月1日までに電話で連絡すれば、翌月から停止できます。例えば、4月号で退会したい場合は、3月1日までに連絡します。
一括払いをしている場合でも、受講していない月の分は月割りで返金されます。例えば、12か月一括払いをして6か月で退会する場合、残り6か月分が返金されます。ただし、返金額は6か月一括払いの単価で計算されます。
退会理由を詳しく聞かれることはありますが、引き止められることはありません。「合わなかった」「塾に切り替える」といった理由で問題なく退会できます。
休会制度もあり、一時的に受講を停止して、後から再開することも可能です。部活の大会期間や家庭の事情で学習時間が取れない場合に活用できます。
他の通信教育サービスとの比較ポイント
進研ゼミ以外にも、高校生向けの通信教育サービスはいくつかあります。主なものとして、Z会、スタディサプリ、東進ハイスクール在宅受講コースなどがあります。
サービス名 | 月額料金 | 特徴 | 向いている人 |
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進研ゼミ高校講座 | 6,480円〜8,480円 | 総合的なサポート・5教科対応 | バランス重視・初めての通信教育 |
Z会 | 約8,000円〜15,000円 | ハイレベル・添削重視 | 難関大学志望・記述力強化 |
スタディサプリ | 2,178円 | 動画授業見放題・低価格 | コスト重視・動画学習派 |
東進在宅受講 | 約20,000円〜 | 有名講師の授業・本格的 | 予備校品質を求める人 |
Z会との比較
Z会は進研ゼミよりもハイレベルな内容で、添削指導の質が高いことで知られています。特に難関大学を目指す人には定評があります。ただし、料金は進研ゼミより高く、1科目ごとの受講となるため、5教科すべて受講すると月額15,000円程度になります。
記述力や思考力を重視する人、東大・京大などの最難関大学を目指す人にはZ会が適しています。一方、基礎から丁寧に学びたい人、5教科バランスよく学びたい人には進研ゼミが向いています。
スタディサプリとの比較
スタディサプリは月額2,178円という圧倒的な低価格で、すべての動画授業が見放題になります。有名講師の授業を何度でも視聴でき、コストパフォーマンスは最高です。
ただし、添削指導や個別サポートはなく、完全に自学自習が前提です。動画を見て自分で問題集を解くスタイルなので、自己管理能力が高い人向けです。進研ゼミのような教材が毎月届くシステムではないため、計画性が求められます。
東進在宅受講コースとの比較
東進ハイスクールの授業を自宅で受講できるコースで、予備校レベルの本格的な授業が受けられます。有名講師陣の授業は質が高く、難関大学対策に定評があります。
ただし、料金は月額20,000円以上と高額です。予備校に通うよりは安いですが、進研ゼミやスタディサプリと比べると大きな出費になります。本気で難関大学を目指し、予備校品質の授業を求める人向けです。
どれを選ぶべきか
初めて通信教育を利用する人、基礎から応用までバランスよく学びたい人、サポートが充実している方が安心という人には進研ゼミがおすすめです。
とにかく費用を抑えたい、動画学習が好き、自己管理能力が高いという人にはスタディサプリが適しています。
難関大学志望で記述力を徹底的に鍛えたい、最高レベルの問題に挑戦したいという人にはZ会が向いています。
予算に余裕があり、予備校品質の授業を受けたいという人には東進在宅受講が選択肢になります。
それぞれのサービスには一長一短があるため、自分の学習スタイル、予算、目標に合わせて選ぶことが大切です。複数のサービスを併用する方法もあります。例えば、基礎は進研ゼミ、苦手科目だけスタディサプリの動画で補強、といった使い方も効果的です。